19年2月25日のロイター(ロンドン)は、地球温暖化の原因は“人類”にある根拠が非常に高い精度(黄金律:ゴールドスタンダード)であると報じました。過去40年の地球気温の上昇を解析した結果、「人類の活動と気温上昇の関連性は、ほぼ確実」と言います。このニュースはヤフーニュースでも扱われています。確実視の段階ではありますが、科学的見地の主流であった「地球気温の上昇は人間活動によるもの」との見方がさらに強まりそうです。
※ヤフーニュース
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190227-00000039-reut-m_est
トランプ大統領「地球温暖化はでっち上げ」は本音なのか
16年のインタビューで「人間活動と気温の上昇の関係性」について、トランプ大統領は「でっち上げ」だと発言しています。そして、17年に「パリ協定(地球温暖化対策の国際的な枠組み)の離脱」を表明し、18年には「NASAの地球温暖化対策ガス調査活動予算」を削減しています。
人類活動とはエネルギー問題に触れることになります。
文明社会を送る上で生活に不可欠なエネルギーを発生させるために、化石燃料(石油、石炭、天然ガス)を燃焼させると“温室効果ガス”が発生します。
温室効果ガスの代表的なものは“二酸化炭素(CO2)”です。この二酸化炭素は産業革命から約40%増えていると言います。そして、オイルを燃やしたときに排出される二酸化炭素の増加が温室効果(地球温暖化)をもたらすとする説が有力です。
※参考資料:一般社団法人・地球温暖化防止ネット『全国地球温暖化防止活動推進センター』
リンク:http://www.jccca.org/faq/faq01_03.html
国立環境研究所・地球環境研究センター『二酸化炭素の増加が温暖化をまねく証拠』
リンク:http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/4/4-1/qa_4-1-j.html
しかし、科学者と政治家とで一見が全く食い違うのはなぜでしょうか。
何も考えずに「でっち上げだ」とまで言う必要があったのでしょうか。
再生可能エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱など)は、温室効果ガスを排出しません。クリーンエネルギーと言われるゆえんです。
ほとんどの国の国内で賄えるものであり、なおかつ、安全なエネルギー源と言えるでしょう。
日本では、エコ住宅(二酸化炭素の排出を抑えたエネルギーを節約できる家)をはじめ、さまざまな地球温暖化や環境を考えた優遇措置を取っています。
1997年の「京都議定書(地球温暖化の国際会議)」以来、世界に先駆けて「温暖化対策」をほぼそのまま実施してきた唯一の国です。
世界はどうでしょうか。
アメリカは離脱、中国とインドは参加をしていません。諸外国を見渡すと、「温暖化対策」よりも「経済発展」が先という考えが見えてきます。
地球温暖化の問題は、“経済”か“環境”かの対立との見方ができます。
大統領の発言を見る限り、今は“経済”の力が圧倒的に強いようです。
ティラノサウルス(Tレックス)の祖先が判明
さて、化石燃料とは生物(動植物)の遺がいが、圧力などで炭化水素に変化した化石です。
石油の場合は、数億年かけて炭化水素化したものと考えられています。数億年のときを超えて現人類には欠かせないものになっていると、政治的な問題よりもロマンを感じてしまいます。
そんな億年前の地球では恐竜が闊歩していた時代です。
恐竜と言えば、ロマンの塊のような存在ではないでしょうか。
その大きさ、フォルムに目を輝かせるのは子どもだけではありません。
博物館などで恐竜の化石に年齢を問わず胸ときめかせる人は多いでしょう。
とくに恐竜の代表格と言えば、白亜紀を代表する“ティラノサウルスレックス”ではないでしょうか。
推定:体長11~13m・体高4~6m・体重5-6t
※アフリカゾウ体長6~7・5m・体高3~4m・体重6~7・5t
の大きさに、1・5mの頭蓋骨、大きな顎とかぎ爪。
地球上に存在した最大の肉食恐竜と言われ、何と糞には捕食した恐竜の骨が混じっていたことが分かっています。骨ごとかみ砕きながらエサにしていたなど、知れば知るほどロマンを感じる恐竜です。
近年の復元図では、羽毛におおわれた鳥のような姿で話題になりましたが、
ウロコがあったなどの最新研究が発表されるなどテーマが尽きない恐竜でもあります。
そんなTレックスですが、
このほどTレックスの祖先が判明したと報じられました。
19年2月21日の報道(ロイター)では、アメリカ・ユタ州の地層から9,600万年前の恐竜の化石がTレックスの祖先と見られることが分かったそうです。
※ヤフーニュース
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190222-00000069-reut-n_ame
見付かった恐竜の名は、「破滅の先ぶれ」を意味する「モロスイントレピドゥス」と恐ろしい名前ですが、全長3m・体重78kgと何とも小さなサイズです。
モロスイントレピドゥスの3,000万年後にTレックスが誕生したと考えられています。
これからの研究で、3,000万年の間にどのように進化していったのかの解明が期待されています。